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自壊を始めた百貨店 [ビジネス一般]

日経トレンディネット:老舗百貨店が格安PB、低価格店を導入!? 低迷する百貨店の“復権策”とは】
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20091015/1029653/?P=1

何度も取り上げている話題なので,細かなことは書きません。

こうなってくると,百貨店と総合スーパーを核店舗とした大型ショッピングモールの違いは何? と聞きたくなります(事実,記事を読む限りでは,ショッピングセンター化を図ることが解決策のようにしか読めない)。

大丸や松坂屋を擁するJ・フロントリテイリングは,今の苦境の原因を「“高価格”や“中高年層”など、一部の品ぞろえや客層に偏りすぎた店づくりになり、大衆性を失ってしまった」(引用)ことに求めています。その解決策が「低価格」であり「品揃えへの拡大」なのでしょう。しかしショッピングセンター化したときに,百貨店に勝ち目はあるのでしょうか。

まずはこれまで絞り込んできた,中高年層が完全に満足していたのでしょうか。ターゲットとした顧客層のニーズを大部分を満足させることができないのに,どうして品揃えを拡大したら多くのお客様のニーズを満足させることができるのでしょう。結局,大衆化を図るのではなく,中高年から若年層にターゲットを変えるだけの話です。

現在ユニクロは絶好調ですが,この理由として不況による低価格志向を挙げる人は非常に多いです。確かに外部環境の要因は大きいでしょう。しかしその背後には,彼らが自分たちの戦略的ポジションを明確に理解し,そこからぶれない姿勢があることを見逃してはいけません。

景気が持ち直し,ミニバブルっぽいことが起きたときでも同社は一貫したビジネスシステムを貫き通しています。高級品を突然扱ったりすることはなく,新しい素材の開発など「ユニクロらしい」商品戦略,「ユニクロらしい」ビジネスシステムを磨き続けていたのです。業績が大きく伸びなくても(それでも普通の企業に比べると高い利益率),彼らは愚直なまでに自分たちのビジネスシステムを見直していたわけです。

ターゲティングとポジショニング。使い古された言葉ですが,これを徹底させ,ぶれないことは意外と難しいのです。百貨店は今の顧客層を完璧に満足させること。そこからスタートすべきだと思うのですが。


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WEBRONZA編集部

今回『自壊を始めた百貨店』のブログをWEBRONZAトップページにリンクさせていただきました。不都合の場合、WEBRONZA@asahi.comにご連絡ください。
宜しくお願い致します。

WEBRONZA編集部
by WEBRONZA編集部 (2010-09-10 17:34) 

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